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2015年5月25日月曜日

アシュターヴァクラ・ギーター「気づき」


身体は無
世界は無だ

これを完全に理解するとき
どうしてそれらを想像から生みだしつづけることができよう?
なぜなら、真我は
純粋な気づきに他ならないのだから

身体とその恐れ
天国と地獄、自由と束縛

すべてはただの作り話

気づきそのものである私に
何の関わりがあるというのか?

私は一なるものだけを見る

入ごみに
無人の地に

ならば、いったい何に私が執着するというのか?

私は身体ではなく
身体は私のものではない
私は分割されない気づきそのもの

ただ生きることへの渇望に
縛りつけられていただけ

私は果てしない海
想念が湧きあがると
意識の風が幾千もの世界という波を起こす


だが、風が止むと
商人は船とともに、全世界を巻きぞえにして
私という存在の底知れぬ海の中に沈みゆく

だが、ああ、なんと素晴らしい!

私は計り知れない深淵
すべての生きとし生けるものは
私の中にひとりでに現れ
たがいに戯れあい、衝突しあい
そして消えゆく

ーアシュターヴァクラ・ギーター 気づき

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