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2014年6月5日木曜日

【おすすめの本】ロンチェンパー安らぎを見つけるための三部作ー心・瞑想・驚くべきこと

↑ロンチェンパの『安らぎを見つけるための三部作

【本の概要】

今日ご紹介するのは、チベットの聖者ロンチェンパの本です。
ロンチェンパはチベット仏教ではとても有名な聖者で、経典が欧米から広まったようですが日本ではまだまだ経典が多くは出回っていません。しかしこの本は、海外から本を取り寄せて、わかりやすく日本語にアレンジした本となっていて、とても貴重な本です。(オリジナルな本なので本屋さんでは販売されていません。)



ロンチェンパ(1308~1363)

友よ! 顕現の中の対象を見よ。

それらすべては、生起したことが一度もない、空の次元です。
けれどもその多様なイメージは、鏡の中の現われのようなものです。 
それらは、鏡の表面の輝きと同様なのです。
こちら側の、認識を取り入れた心を見よ。

心とは空のようなもので、すべての肯定と否定から独立しています。
~パートⅠ「心」より~

仏教書というと難解なイメージだったのですが、この本は平易な言葉で書かれているのでよみやすく、読んでいると、まるでロンェンパが「安らいだ心になれるんだよ」と語りかけてくるような本です。

特に私が興味深かったのが、パートⅢに書かれている『夢』です。
存在するすべてのもの
起こっているすべての現象
そして、考えられているすべての思考
それらはすべて夢です。
その認識から、決して離れないでください。

それからあなたは、絶対的な非我の認識で

自分自身を訓練してください。
あなたが「私」と思っているものは

全く真理ではなく

薄っぺらい何かであリ
実体がない何かであリ
はかない何かであリ
無常なる何かであリ
かすかな何かです。

あなたがこのように悟るならば

すべての現象が夢のようであるということは
よリ明確に理解されるでしょう。
心というものを解明しつくして、教えを説いたロンチェンパ。
そのロンチェンパの実践方法がわかるこの本は、仏教が好きな方も、仏教がよく分からない方もおすすめしたい一冊です。
こちらから購入することができます。

【目次】
・パートⅠ「心」
稀有なチャンス、そして真理との出会い/無常と死/欲求不満と苦しみ/戒律と進化/師と法友/帰依/四つの無量心/菩提心/真髄へのアプローチ/存在の認識/心の本性と、瞑想の修習/悟りの経験の三つの要素/ダルマターと、真実在の開示/結語

・パートⅡ「瞑想」
環境/器/経験

・パートⅢ「驚くべきこと」
夢/魔術・魅惑・驚くべきこと/錯覚/蜃気楼/水に映る月/こだま/陽炎/幻/エピローグ

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