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2014年2月16日日曜日

アシュターヴァクラ・ギーター 純粋なる智慧

一から二が生まれる!
これが苦しみの根源だ。

私は二のない、一なるもの。
純粋なる智慧、純粋なる歓喜だ。
全世界は仮の姿でしかない。
ただそれだけを悟りなさい。
それ以外に救われる道はない!



無智ゆえに かつて私は束縛されていると思いこんでいた。
だが、私は純粋なる智慧。

すべての区別を超え、永久の瞑想に生きる。
私には束縛も解放もない。
夢まぼろしは消えうせた!
すべては根拠のないことだったのだ。
森羅万象は私の内に在りながら何の拠りどころももたない。

身体は無 世界は無だ。
これを完全に理解するとき どうしてそれらを想像から生みだしつづけることができよう?
なぜなら、真我は純粋な智慧に他ならないのだから。
身体とその恐れ天国と地獄、自由と束縛
すべてはただの作り話。

純粋な智慧そのものである私に何の関わりがあるというのか?

私は一なるものだけを見る。

人ごみに 無人の地に。

ならば、いったい何に私が執着するというのか?

私は身体ではなく身体は私のものではない。
私は分割されない純粋なる智慧そのもの。
ただ生きることへの渇望に縛りつけられていただけ。
私は果てしない海。

想念が湧きあがると意識の風が幾千もの世界という波を起こす。
だが、風が止むと商人は船とともに、全世界を巻きぞえにして、私という存在の底知れぬ海の中に沈みゆく。

だが、ああ、なんと素晴らしい!

私は計り知れない深淵。
すべての生きとし生けるものは私の中にひとりでに現れ、
たがいに戯れあい、
衝突しあい
そして消えゆく。


アシュターヴァクラ・ギーター 第二章 純粋なる智慧

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