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2011年12月6日火曜日

オーロビンド・ゴーシュ(Sri Aurobindo Ghose)-「母なる神」-レビュー

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日々修習する聖者の智慧Ⅱ
ぜんぜんヨーガ修行旅行日記のアップをしていなくて恐縮ですが、今日は「日々修習する聖者の智慧Ⅱ」という本のレビューを書きたいと思います。



―本の目次ー
『母なる神』
『ラーマクリシュナの福音』より抜粋
『エッセイ集』より抜粋
『クリシュナ物語』より抜粋
『ラーマーヤナ外伝』より抜粋
『入菩提行論』より抜粋
『シュリー・バガヴァーンの教え(バガヴァッド・ギーター)』より抜粋
『シクシャー・サムッチャヤ』より抜粋
『安らぎを見つけるための三部作』より抜粋
『ブラフマーナンダの生涯』


Sri Aurobindo Ghose
この本に収められている「母なる神」というのは、近代のインドの思想家で、その後ヨーガの指導者になった、オーロビンド・ゴーシュ(Sri Aurobindo Ghoseー1872年8月15日 - 1950年12月5日)という人が書いた"母なる神"という本をリライトしたものだそうですが、この本の内容を、インドに行く前あたりから先生はミクシーの日記にアップしてくださっていました。

しかし、私は彼の事を『「思想家」であって聖者ではない』という観念と(名前も「オービロンド」と間違って覚えていた)手厳しい内容なので、本当の事を言うと「自分って全然ダメだな」と卑屈になるような感じと、内容も難しく感じて読むのをためらっていたのでした。

Brahmananda
それでインドから帰ってきた後、この本を後ろ(『ブラフマーナンダの生涯』は号泣)から読んでいき、最後に『母なる神』を読んだんですが、これが不思議なことに「これはすごい!!」っていうふうに、自分が変わっていました。

この本の内容で『4つの母』(マヘーシュワリー、マハーカーリー、マハーラクシュミー、マハーサラスバティー)の特徴もかなり面白かったんですが、特にすごいと感じた内容は、「明け渡し」の内容です。



『 サーダカ自身の努力として必要なのは、切望と放棄と明け渡しという三つのつとめである。
 切望とはすなわち、油断することなく絶えず目覚めている不断の切望のことであり――つまりは、大いなる精神に基づく意志、神への愛から発する追求などのことである。
 放棄とは、すなわち、低次の自然の働き一切を放棄することである。
  (中略)
 明け渡しとは、すなわち、自己をむなしくして明け渡し、自己が自己としているもの、自己が我がものとしているもの一切を明け渡し、意識のあらゆる次元を明け渡し、瞬間瞬間すべてを明け渡すことである。
  (中略)
とはいえ、自己の明け渡しと自己の奉納が、頭のてっぺんから爪の先に至るまで、一点の曇りもない完璧なものとなるまでは、このような気づきのプロセスが、サーダカ自身の努力にすっかり取って代わることはあり得ない。 』


厳しい内容ですが「私はこうあるべきだ!」っていう思いが湧き、私は全身を神に明け渡すイメージで大の字になってシャバアーサナをとり、「私の身体を自由に使ってください」という思いを眉間に集中して念じ、夢か現実かよくわからないんですが、その後意識がぐーっと集中できた感じがして、目を開けたら屋根の上にいました。
すぐ意識は体に戻ったんですが、母なる神の本の力というか至高なる存在の恩寵を感じたのです。

なので、この本に収録されている内容は、どれも『粒選り』で、時に自分を助けてくれ、引っ張ってくれる本なのだと思います。

本格的にヨーガをやる人におススメの一冊です。
一冊1000円/カイラスの本


【関連記事】
ブラフマーナンダの生涯
母なる神1
母なる神4

【講義の内容】
アムリタチャンネル

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